Julianna Barwick – Interview

julianna barwick YIMBY

 

これまでにも数多くの素晴らしいミュージシャンを輩出してきたNYブルックリンの中にあっても、孤高という形容がこれ程似合う女性アーティストはいないだろう。自身の声を多重録音するシンプルな手法で初めて製作したアルバムSanguine、Julianna本人もリスペクトするというSufjan Stevensが主宰するAsthmatic KittyよりリリースされたセカンドアルバムThe Magic Placeでは前作の繊細で個人的なアプローチをより前に進め、開放的な力強さを感じさせてくれた。2013年にはJónsi & Alexでも活躍するAlex Somersをプロデューサーにアイスランド録音を敢行。荘厳な歌声とピアノ、弦楽器のレイヤーが感動的なまでに広がる傑作アルバムとなった。いよいよ1/23(金)より始まるJulianna Barwick初のJapan Tour、来日直前にJulianna本人にメール・インタビューを行うことができた。Julianna Barwickについてはele-kingにて過去作のレビューを、またSharon Van Ettenらとの交流についてはBillboard Japanでの記事に詳しいので、そちらもぜひ参照されたい。

こんにちは、Julianna!最近の調子はどうですか?

とてもいいわよ!今はいくつかの新しいプロジェクトに取り組んでいて、新しいアルバムの制作も始めたところ。今のところ良い2015年を過ごしているわ。

ついにあなたが日本に来てくれることにとても興奮しています!
日本に来るのは初めてですか?長い間日本でライブしてくれることを楽しみにしていました。

私もとってもとっても楽しみにしてる!今回日本に行くのは初めてで、ずっと夢だったの。日本でライブしたり、街を探検するのが待ち遠しいわ。日本食も楽しみね!

恐らくこれが日本語の初めてのインタビューと思うので、基本的な質問から始めさせて下さい。
あなたはニューヨークの生まれですか?

14年間ニューヨークに住んでいるけど、生まれはルイジアナで、今の場所に移る前は転々としていたの。素晴らしい家族に恵まれて、悩み事なんて何もない、とてもしあわせな子供時代を過ごしたわ。

最初に音楽に触れたきっかけは何でしょうか?

子供の頃から音楽が好きでいつも歌ってた。教会や学校の合唱団に参加したり、独りでいる時もよく歌を歌っていたの。あとクラリネットを演奏していたわ。私の母もいつも綺麗な声で歌っていて、よく家で一緒に音楽を聴いてたわね。

10代の頃はどんな音楽を聞いていたんでしょうか?

14歳の時にビョークとトーリ・エイモスに夢中になって、型にはまらない存在の彼女達がつくる音楽は、私が抱いていた作曲に対しての考え方を大きく変えた。あと、高校の頃はベックとニック・ドレイク、ビースティーボーイズも大好きだった。

いつ自分の音楽を作り始めたんですか?

メロディーはよく作っていたけど、4トラック・レコーダーを使って音を取り始めたのは19歳になってから。アコースティック・ギターとピアノを持っていたから、それを弾いた音の上に歌声を重ねたりしていて、その後ループマシーンを使って録音し始めたの。

(左からアルバム「Sanguine」「The Magic Place」「Nepenthe」)

あなたはSanguineThe Magic PlaceNepentheという3枚のアルバムをリリースしていますね。もし簡単にアルバムをあなたの言葉で紹介するとしたら教えてもらえますか?

Sanguineはとても実験的な作品で、Magic placeでは楽しかった思い出や新しく試した録音方法に対する気持ちの高ぶりが音に表れている。Nepentheはアイスランドで録音して、たくさんの人達と一緒に作ったアルバムだったから、いろんな面において冒険だったわ。

最新作Nepentheでは一人ではなく、それにいくつかの生楽器が使われていますよね。どうしてこのアルバムをアイスランドで、誰かと一緒に作ることになったんでしょうか?あなたの音楽に他の音が入ることは難しくなかったですか?

ア レックス・サマーズ(Alex Somers)が一緒に作らないかと連絡をくれて、私はアイスランドで彼と制作できるその機会をすぐさま受けることにしたわ。ビョークやシガー・ロスの音 楽が好きだった事もあって、アイスランドにはとても興味があったの。あと、それまではずっと独りでやってきて、プロデューサーや他のゲストミュージシャン 達と一緒に制作する事は初めてだったし、自分がそれにどう挑むのか見てみたかったの。とても素晴らしい経験だったし、それが出来たことは本当にラッキー だったと思う。

あなたの音楽を聞いているとすごく大きな空間を感じます。東京の小さなアパートで聞いていてもヘッドホンで聞いていても。大きな教会や自然の中のような。でも同時にもっと光の中にいるような、何か感覚的な抽象的な何かも感じます。ブルックリンのような都市で生まれた音楽とは思えないのですが、何があなたのインスピレーションになっているんでしょうか?

それは自分の奥深くにある感情や精神状態と、どういった音を思い描いているのかが影響しているのだと思う。少し廃れた雰囲気のある、残響が強くかかった情緒的な音楽を作るのが好きなの。リスナーをどこかへ連れて行ってくれる様なね。

音楽製作において普段の生活から影響されることはありますか?

もちろん。私の人生の中で起きる出来事は作る音楽に影響してる。私はいつも曲ができればすぐに録音するし、あまり先のことを見越して作曲することもないからね。だからとても本能的。

あなたはパフォーマンスでも録音でもループマシーンを使っていると思うのですが、ループマシーンの性質上、前には戻れないですよね?もし声を録音して、その上にまた声を重ねると、もう元の声は聞くことができません。それはどんな感覚なのでしょうか?

リスクはあるわ!同時にそれは好きな点でもある。どうなるのか予測できないし、時には録ったものを捨てて初めからやり直しって事もあるわね。

普段はあなた一人で音楽を録音して演奏してますが、以前FOUNDLANDにも出演してくれた友人のSharon Van Ettenと演奏したり、またIkue MoriとのコラボレーションやOMBREとしても活動されていますよね?あなたにとってコラボレーションの意味はどういうものなのでしょうか?

私にとってコラボレーションは、相手の音楽を作っているのかや、自分がなぜその方法を選んでいるのかについて理解が深まる良い機会ね。あと何と言っても楽しいわ!イクエと作った作品はその場で全て出来上がって、とても早くて楽しかった。OMBREのヘラド・ネグロと録音したときは作曲の過程に集中して、根気が必要だったけど楽しかったわ。

Q13 あなたにとってのNepenthe(=苦痛を忘れさせるもの)、magic placeは何ですか?

私にとってこれ以上になくスペシャルで落ち着けることは、大好きな人達と楽しい時間を一緒に過ごしている時ね。

ついに日本に来ますね!日本についてはどんなイメージを持っていますか?何を楽しみにしていますか?

日本の都会はとても未来的で、田舎に行くと素晴らしく綺麗な風景が広がっているイメージを持ってるわ。それに日本人はとても親切で礼儀正しいわね。美味しいものを食べることもすごく楽しみ。寿司とラーメンの2つが大好物なの。待ち遠しいわ!

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FOUNDLAND feat. Julianna Barwick

1/23(金)東京・品川教会グローリア・チャペル(品川区北品川4-7-40)
adv./door 4,000/4,500yen
open 18:00/start 19:00
w. 石橋英子 *new
shop: Linus Records
ご予約・お問い合わせ:FOUNDLAND

experimental rooms presents
1/24(土)新潟・新潟県政記念館
(新潟市中央区一番堀通町3-3) *SOLD OUT!
adv./door  3,500/4,000yen(県外3,000yen/18歳以下無料)
open: 16:30 / start 17:00
w.福島諭+濱地潤一、青葉市子
ご予約・お問い合わせ:experimental rooms
*現在新潟公演は定員のため、ご予約受付を終了しております。たくさんのご予約ありがとうございました。


1/25(日)神戸・旧グッゲンハイム邸
(神戸市垂水区塩屋町3-5-17)
adv./door 3,500/4,000yen
open 17:30/start 18:00
w. Cuushe *new
ご予約・お問い合わせ:FOUNDLAND


1/26(月)大阪・島之内教会
(大阪市中央区東心斎橋1-6-7)
adv./door 3,500/4,000yen
open 18:30/start 19:00
ご予約・お問い合わせ:FOUNDLAND

翻訳:Yuri Yoshioka