Sarah Louise – Field Guide

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脈々と続くアメリカン・プリミティヴの伝統と、現在形の実験音楽のクロスポイントとして、モダンな解釈のフォーク作品を生み出しているオクラホマの活版印刷所兼レーベルScissor Tailから、瑞々しいギター作品がリリースされた。ノースカロライナの山麓に住むサラ・ルイーズは、故郷の豊饒な自然や日々の光景を、ギターやバンジョー、時に声を使って切り取ってみせる。アパラチアの古い賛美歌やカルナティック音楽など古典のメロディに触発されたと語るインストゥルメンタル作品「フィールド・ガイド」は、彼女が吸収してきた種々の様式に、あたたかな陽光、草花の香りも編み込んだ12弦ギターのフィンガー・ピッキングが心地よく連なる。カバーを飾るヴィンテージ・ペイントは、ポリネシアの葬礼で喪主が身につけた衣装だという。素朴で親しみやすい表情の本作も、時おりフォークロアの奥底に潜む陰影を見え隠れさせている。

Sarah Loise – Facebook / Bandcamp

text by Fujii